記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

2017-01-01から1年間の記事一覧

般若心経講義

般若心経を、俳句や文学など様々に絡めて紹介しているが、そうした周辺の話への発散が多く、肝心の般若心経、空、が結局なんであったのか読んだ後に印象に残らない本だった。雑学として読むのは楽しい。 つくづく思うが、仏教系の学者が書くお経の解説は、ピ…

10才からはじめるプログラミング図鑑:たのしくまなぶスクラッチ&Python超入門

長男(小4)にプログラミングを覚えさせたくて購入。Scratchと今はやりのPythonが載っているというちょっと珍しい本。良い本でした。 まずはスクラッチ。もともとスクラッチはある程度知っているので、楽しんでゲームを入力。ただところどころわかりにくい…

ウツヌケ

ウツとそこからの脱出のリアル体験。ウツの描写がリアルで、身近でありながら体験者以外にはイメージのつきにくいウツのイメージがわいてきた。 ウツというと精神の病なので、体験者以外にはわかりにくい。特に、怠けてるだけなのでは、と誤解されがちである…

社長が知らないITの真相

おもしろい本でした。著者はNRIの理事。 最近のクラウド、マイクロサービスといったトレンドを、経営層ならではのハイレベルな視点で解説。実際にAmazonなどを訪問している著者ならではのリアルな感覚が良い。2015-2016年くらいにITProに連載した記事をまと…

曲がった空間の幾何学

微分幾何の基礎的な所から最先端のペレルマンによるポアンカレ予想の解決まで、平易な解説でうまくまとまっていて良い本でした。もちろん最先端の部分は雰囲気を伝える程度ですが、それでも何を知らなかったので雰囲気がわかって良かったです。 いきなり専門…

将棋をやってる子供は、なぜ「伸びしろ」が大きいのか?

将棋をやると礼儀作法や戦略的な思考が身につく、といったところだろうか。普通に思いつくことがほとんどで、あまり新たな発見はありませんでした。 私も子供とときどき将棋をしますが、教育的には本当に良いものだと思います。思考力や集中力がつきますね。…

HUAWEI P9 lite

1年前に買ったスマホ、ZTE Blade V6-S、が壊れた。バッテリーが膨張した。それだけなら我慢して使おうとしたが、電話の呼び出し音がならなくなりさすがに困った。 これまでZTEのスマホをよく使ってきたが、壊れやすいという印象ややあり。今度はファーウェ…

ガロアとガロア理論

1896年に書かれたガロアの伝記に、東大教授 辻雄さんのガロア理論概説がついた本。辻雄の解説が良いという話を聞き読んでみました。確かにコンパクトにエッセンスがまとまっていてよい本でした。また、その後の数論幾何への発展なども解説されていて、このあ…

組織変革のビジョン

著者は神戸大学教授。組織変革にはビジョンやパッションが重要といったところか。読みやすくまとまっていて良い本です もうけ主義だけでは人は燃えない、最初からみんなビジョンを持っているわけではなく最初はパッションだけだったりする、等々、重要なポイ…

「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街

首都圏に長く住んでいるとなんとなく柄の悪い地域、品の良い地域があることに気がつくが、そんなことが詳しくわかる本。 私も一時期、家賃の安さに引かれここに載っている柄のあまりよくない地域に住んでいたが、確かに柄が悪かった。牛丼屋で暴れているおや…

ベニバラトチノキ

雨の土曜日は多摩方面にドライブ。よく行く聖蹟桜が丘付近を車で走っていると、川崎街道の街路樹にぴょこぴょこっとピンクのお花が咲いていることに気が付きました。この辺りは良く来るのですが、花を見たのは初めてです。筒のような咲き方がおもしろく、つ…

団地の時代

東京郊外で育った政治学者と、西日本から上京した作家が団地を語る。 かつて団地は憧れであり、天皇陛下がひばりが丘団地の視察もした、というのが印象的。今だと団地はあまりイメージが良くないですが、イメージというのは変わるものですね。今はやりのタマ…

はじめての囲碁ドリル -ななろのごで楽しくわかる!

囲碁入門として良い本だと思います。ななろのご、を使用したドリルベースでの入門書。 実際に息子とななろのご、をやってみました。しかし実際にやってみると、やはり囲碁って難しい。最後がわかりにくいですね。相手の陣地に入らなければシンプルだと思いま…

中学受験――合格するパパの技術

著者は早稲田出身のジャーナリスト。 印象深かったのは、見える学力と見えない学力という点。見える学力というのは文字通りテストの点数など。見えない学力というのは、思考力や表現力など簡単に数字では表せない学力。中学受験ではこの両方が要求される。主…

坂の途中の家

角田さんらしく、なんともいえずリアリティのある本。テーマは育児と夫婦関係といったところか。結婚して子供を育てたことのあるる人なら共感するところが多いだろう。夫婦関係って、本当に対等であればよいですが、実際は力関係があって一方が相当我慢して…

「灘→東大理Ⅲ」の3兄弟を育てた母が明かす志望校に合格するために知っておきたい130のこと

3兄弟が受験最難関の東大理Ⅲというのはすごいですね。しかもその後妹も理Ⅲに合格とのこと。 何か子供の教育の参考になるか、と思い読んでみましたが、目から鱗、といったことは特になかったのです。 著者は、子供を3歳までに絵本1万冊、12才まではテレビ、…

プリンスの墓標

西武の歴史に興味があり読んでみた。タイトルの「プリンスの墓標」というのは、東京プリンスホテルパークタワーが将軍家の墓であった場所に建てられた墓標にみえる、といったところから来ている。なんとなくは知っていた、軽井沢や箱根を堤家が開発してきた…

キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え!

熱い本で刺激を受けた。コンサルが説く戦略等も重要だが、現場を動かすのはリーダーの熱い思いだ、というのが伝わってきた。それはよくわかるのだが、次に思うのは、ではリーダーはいかにして強い思いを持てるか、というところだろう。強い思い持っている人…

楕円関数論

非常に丁寧な楕円関数の本。分厚いのは説明が丁寧だからですね。名著だと思います。楕円関数を最初に勉強するのに一番良いのではないでしょうか。ただ計算が多いので途中から飽きてきて斜め読みになってしまいました。一人で読むのではなく、輪講などでみん…

「家賃0円・空室有」でも儲かる不動産投資

最近、近所に「かぼちゃの馬車」というテレビでもCMをやっている女性用シェアハウスが続々と建っている。ネットで情報を見て驚いた。普通の一軒家の土地に14部屋。えっこんな土地に14部屋?、と目を疑ってしまった。家賃は3万程度。安い。しかしよく見ると部…

人を引きよせる天才田中角栄

人を引きよせる天才田中角栄―天才政治家の人の心をつかむ人間力 (SAKURA・MOOK 91)著者 : 笠倉出版社発売日 : 2015-05-25最近の田中角栄ブームの影響で読んでみた。私の年代だと田中角栄というとロッキード事件のイメージが強くあまり良い印象がないのだが、…

こんな街に家を買ってはいけない

著者は三井不動産等で不動産関係の仕事をしていた方のようである。 最近よくある、不動産の価値は今後暴落していく、といった本。特に郊外の住宅は暴落するだろう、タワマンもスラム化するのでは、といった最近よく聞く主張。そして、麻布や広尾といったブラ…

方程式―解ける鎖、解けない鎖 (数学が育っていく物語―第5週)

志賀先生の本は良い本が多いですね。本書も読みやすくてとてもいいです。 まずは5次方程式の解の公式が存在しないことを、クロネッカーの証明で説明。類書にない珍しい点だと思います。 そしてガロア理論の紹介。ガロア理論に関する詳しい証明はありません…

数学する人生

多変数関数論で日本が世界に誇る数学者、岡潔さんの随筆に、独立研究者(?)森田真生さんが編集と解説を加えた本。数学に仏教(釈迦、道元)や芭蕉と絡めて数学や人生、芸術等について語っています。 仏教について語っているところはピンと来なかったが、数学…