著者は早稲田出身のジャーナリスト。
印象深かったのは、見える学力と見えない学力という点。見える学力というのは文字通りテストの点数など。見えない学力というのは、思考力や表現力など簡単に数字では表せない学力。中学受験ではこの両方が要求される。主に塾で磨かれるのは前者で、後者は家庭での対話や子供に実体験を積ませることで養われていくもの、とのこと。受験テクニックだけではなく、子供の本質的な能力を磨け、といったところだろうか。父親としては子供と時事問題について話し合ったり、実体験をさせる、といったことが重要とのことです。三田さんの本にもあったが、中学受験というのも決して悪いものではなく、まっとうな子育てをしている家庭を見抜くための良問が多いということですね。
付け刃のテクニックを身に着けさせるものではなく、家庭で小さいころからじっくりと考える力を養っていくことが重要ではないか、と思いました。