記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

「家賃0円・空室有」でも儲かる不動産投資

最近、近所に「かぼちゃの馬車」というテレビでもCMをやっている女性用シェアハウスが続々と建っている。ネットで情報を見て驚いた。普通の一軒家の土地に14部屋。えっこんな土地に14部屋?、と目を疑ってしまった。家賃は3万程度。安い。しかしよく見ると部屋の広さは4畳ちょっとらしい。こんな所にだれが住むんだ?、と??となりネットでいろいろ見ていたら本書にたどり着いた。ちなみに近所のかぼちゃの馬車はがらがらのようです。

著者であるスマートライフの社長は、ITではよくあるビジネスモデル「フリー」の不動産版を目指しているとのこと。不動産におけるビジネスモデルの変革。住人からの家賃に頼るのではなく、別の収入源を得る。具体的には、住んでいる女性に仕事を紹介することで企業から紹介手数料を得る。紹介手数料は年収の25%程度なので、年収300万であれば75万程度をもらえる。

おもしろい発想ですね。東京で働きたいという地方の女性はいるでしょう。そういう女性にネックとなるのが東京の家賃の高さ。特に敷金礼金を入れると初期費用はばかにならない。そういうのを格安にすることで地方の女性が東京に出てきやすくして、そこから紹介料をもらうというモデル。おもしろいと思います。そしてこのシェアハウスは長く住むのではなく、そうした職探しのための一時的な住まいとして位置付けているため、あえて住みにくい、狭い部屋としているとのこと。

それにしても、こんなにぼんぼん建てまくって大丈夫なんだろうか、よく資金があるな、という疑問。実際近所のかぼちゃの馬車、はあまり入居者いなさそうだし。と思ったら、住居の費用はスマートライフが出しているのではなく、オーナーがいるんですね。スマートライフは家を建てて、それをオーナーに販売するんですね。となるとリスクを負うのはオーナーですね。しかしオーナーは心配する必要がないと説明する。それはサブリース契約で家賃保証があるからだ、という。そしてサブリース契約の素晴らしさを得々と説明する。

私はサブリース契約というのを知らなかったのでネットで調べてみると評判の良くない情報が続々...。

田畑にアパートが 拡大するサブリース

うーん、このネットですぐに調べられる時代、サブリースを強調すればするほど怪しさがにおってきますね...老婆心ながらあまりサブリースを強調しないほうがいい気がするんですが...このクローズアップ現代、のように、空き家のアパートが続々と、にならないといいんですけどね...。

ただ、このビジネスモデルがうまくいくのかわかりませんが、従来の固定化したビジネスモデルから脱却してビジネスモデルを革新する、というのはいいですね。このように人の困りごと、悩みがあった場合に、それを解決するビジネスモデルが構築できないか、と考えることですね。その良い成功例が格安回転ずしや1000円カットだと思います。人の不満をとにかくリストアップしていくことがビジネスチャンス起点なんでしょうね。改めてそう思いました。

それにしてもこのスマートライフ、検索すると上位に悪い情報が出てきます。

スマートライフの裏側

本当のオーナーはビデオ安売り王の佐藤氏だ、とのこと。この情報もどこまで信用できるのかよくわかりませんが、こういわれると確かにやり方が似ているような気がしてしまいます。まあネットの情報なので私にはよくわかりません。