記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

空中庭園

最初は軽そうな本に思えたが、段々角田さんの筆力に引き込まれてあっという間に読んでしまった。やはり角田さんの本は良い、と改めて思う。 いきなり「ホテル野猿」から入る。のざる、と呼んでいるが、やはり野猿(やえん)街道を連想し、舞台は八王子か多摩…

つかめないもの

変わったと思えるのは、自分はひとりの独立している人間であって、「自分の人生」を抱えているその自分が自分自身や世界をいつか完璧にするだろうという思考感覚が落ちたという点です。P.10 何世紀ものあいだ、私たちひとりひとりが個人で会って、自由意思を…

生物と無生物のあいだ

人気の本だけあって非常におもしろかった。生物学の一般的な解説ではなく、ドキュメンタリーチックに著者の研究生活や野口英世の話、DNA二重らせんの発見、キャリー・マリスという天才科学者、ウイルスなどが描かれていて、ぐいぐいと引き込まれていきました…