記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

方程式―解ける鎖、解けない鎖 (数学が育っていく物語―第5週)

志賀先生の本は良い本が多いですね。本書も読みやすくてとてもいいです。

まずは5次方程式の解の公式が存在しないことを、クロネッカーの証明で説明。類書にない珍しい点だと思います。

そしてガロア理論の紹介。ガロア理論に関する詳しい証明はありませんが、考え方がとても詳しく説明されており副読本として良いと思います。リゾルベントをθ-階段と名づけ、拡大体を建物に例えた説明など、志賀先生は非常に説明がうまい(親切)と思います。