記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

社長が知らないITの真相

おもしろい本でした。著者はNRIの理事。

最近のクラウド、マイクロサービスといったトレンドを、経営層ならではのハイレベルな視点で解説。実際にAmazonなどを訪問している著者ならではのリアルな感覚が良い。2015-2016年くらいにITProに連載した記事をまとめたもののようです。

一番印象に残っているのは、著者がAmazonに、現状のAWSでは日本のエンタープライズで使えない、と訴えにいったときのAmazon側の、”「日本から全くわかってないやつがきた」彼らの顔にはそう書いてありました”という反応。そうなんですね。従来のエンタープライズITの感覚で、クラウドAWSを使えない、といっている感覚は古いのでしょうね。そうではなく、クラウド/AWSありきでこの特性を理解したうえで活用したシステムを作っていくことを考えていくのでしょうね。最近のクラウドネイティブ、とよく耳にするキーワードの感覚が少しわかった気がしました。