記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

すでに目覚めている

生を今あるままにしておくことで-思考や「私」を取り除こうとしたり、「悟り」を開こうとして頑張るのではなく-探求は自然に消え落ちることになる。劇の中では、「私」から抜け出そうとしてどんなに努力しても、「私」との同一化を強めるだけだ。p.18 何でもないものがあらゆるものに気づいています。この気づくということが、あるいはこの何でもないものが、「気づき」という概念が指し示しているものです。...「私」という思考は内容の一部、気づかれているものの一部です。何でもないものがそれに気づいているんです。p.39

よく昔から言われる、自分は映画のスクリーンであるのだが登場人物と同一化してしまうことが問題だ、ということを非常に明晰に語っているわかりやすい本という印象。