記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

デカルトの精神と代数幾何

代数幾何の豊富な話題で、副読本として良い本だと思います。代数曲線、複素多様体、モジュラス、3次元多様体など多岐にわたる。代数幾何はなかなかとっつきにくい分野なのでこうした本でイメージを喚起しながら勉強するのが良いかと思います。

 

私は学生時代に数学を専攻しましたが、代数幾何はどうもとっつきにくく勉強しませんでした。卒業後にも細々と数学の勉強を続ける中、良い本も増えてきて、代数幾何のイメージも少し湧いてきて非常におもしろい分野だと興味が湧いてきました。私は複素解析を専攻しており、当時代数幾何は遠い分野だと思っていたのですが、実は非常に密接に関係があると分かったのは卒業後です。本書でも、”完備非特異代数多様体複素多様体と考えても代数多様体と考えても同一の結果が出てくる(GAGAの原理) p.83"と説明されています。

学生時代もっとこれ勉強しておけばよかったな、という思いもありますが、これから細々勉強していきたいと思いいます。