記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

あなたも私もいない

手に入れるべきものは何もありません。ただ普通の暮らしが続くだけです。違いといえば、もしあなたがそれを違いといいたかったらの話ですが、行為者はいないという認識があることだけです。その認識があれば、なされるべきことは全てなされることになっているのが理解でき、気楽になり、心配しなくなります。..p.45
悟りには何も驚くべきことはありません。実際、はじめはそれがあまりにも普通なので驚きます。いわゆる普通の経験との違いは、個人がいるという思い込みがないことと、今ここにあるもの以外の何かが欲しくなることは絶対にないことだけです。p.101
著者は医者であり、サティヤム・ナディーンの下で覚醒。医師の仕事を続けながらサットサンを開くが、2013年に癌で死去。 著者のいうとおり、著者の本業は医者でありグルとして生計を立てているわけではなく、頼まれて時々サットサンを開いているだけなので、淡々と自然なことばでアドヴァイタの本質を語っている印象で良かった。結局こういうことなんだと思う。そしてそれは言葉では表せないものなのでしょう。 著者の動画もあります。 著者が繰り返し述べている”行為者はいない”というのは非常に脳科学の主張と似ている。また慶応大学 前野教授の言う”受動意識仮説”とも非常にリンクする。このあたりが結局真実なんだと思います。 受動意識仮説