記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

あなたのストーリーを棄てなさい。あなたの人生が始まる。

あなたのストーリーを棄てなさい。あなたの人生が始まる。あなたのストーリーを棄てなさい。あなたの人生が始まる。
(2012/06/07)
ジム・ドリーヴァー

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ジム・ドリーヴァーはニュージーランド出身、カルフォルニア在住のスピリチュアルティーチャー。ジーン・クラインに師事し覚醒を得る。ジーン・クラインの弟子ということでは、過去にも未来にもとらわれない生き方のステファン・ボディアンと同じですね。本の雰囲気も似ています。過去にも未来にもとらわれない生き方もかなり良かったですが、本書も良いです。主張としては、感情に逆らわず共にあれ、自分は思考や感情でなく意識であることに気づけ、といった、ガンガジのトーンに非常に近い印象を受けました。ガンガジが”ポケットの中のダイヤモンド”でいっていることに加え、様々な指導してきた人の事例やクリシュナムルティの講演会に参加した思い出など、エピソードが豊富に描かれており、濃い本です。この本の完成に10年かかったとのことで、納得です。 特に印象に残った部分は下記の箇所。

自分を意識だと認識しているときのあなたは、自分自身を時間の始まりからずっとここに存在していた意識として認識している。あなたの肉体、マインド、パーソナリティは滅びても、意識それ自体は滅びることは無い。意識の消滅が起こり得ることはないのである。あたなが消滅したことを知るには、あなたはそのことに気づかなくてはならない。ところが、あなたが気づくならば、あたなは消滅していないのだ!そして、仮にあたなが消滅したことに気づいていないならば、あるいは、何にも気づいていないのであれば、あたなは消滅したことに気づいていないということになる。したがって、死を恐れ、心配することは、明らかに何もないのである。P.273

こういわれると確かに、気づいている意識が滅びるということはありえない、という気がします。 意識、気づき、といったキーワードは彼らアドヴァイタ系のスピリチャルティーチャーが頻繁に使う言葉ですが、なかなか私にはいまひとつピンと来ません。日常用語の意識、気づき、とは違うニュアンスでこれらの単語を使っているのだと思いますが、なかなかその指しているところ、肝がわかりません。難しいですね。