著者はイギリス関係の著作を多数執筆している出版社経営の方。こういう外国かぶれの方は好きではないのですが、読んでみました。吉祥寺のぼろマンションをイギリス風にリフォームする話がメイン。「ロンドンフラット」と称して著者が自慢げに映っている冒頭の写真は笑えます。いかにも経営者っぽい高飛車な感じが鼻につきますが、リアリティーがあり、まあおもしろかったです。 ただ一番面白かったのはこのメインとなるリフォームの話ではなく、サブストーリーとなる部下のマンションを値切って半値で買う話。こんな話あるんですね。マンションの価格なってあってないようなもんだな、と思ってしまいました。というか、こういう安く変えた話は普通こっそりしておくのでしょうが、本に書いてしまう点はすごいですね。おもしろかったです。交渉術って大事ですね。