なかなか良い本でした。著者は国立情報学研究所の坂内先生、他。タイトルはビッグデータだがIoTの解説としても良いと思います。
印象に残った点。
古典的な統計分析は収集・処理できるデータが少ないので、母集団の形を精細化した数学的理論で推測。推測統計学による手法を使用してきた。一方、21世紀の統計分析では母集団に近いデータが入手可能なので、データ全体の形を考えて分析。ベイズ統計、人口知能などの確率論を用いた手法を使用する。コンピューターパワーが進化することにより理論も変わってくるのですね。ビッグデータだから単純に統計理論だ、というのもちょっと違うというのがわかりました。古典的な統計理論とはちょっと違うわけですね。
あと、矢野和男さんが書いている従業員のハピネスを計測する、といった話も興味深い。