記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

ノーベル賞がわかる事典

ノーベル賞がわかる事典ノーベル賞がわかる事典
(2009/09/12)
土肥義治

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長男(年長)と一緒に読んでますが、イラストも可愛くてなかなかおもしろい。科学入門としてもおもしろいと思います。2009年出版。 最初は1人1ページで、日本人ノーベル賞受賞者の解説。こうしてみると日本人は、物理、特に理論物理、素粒子といった、特に難解といわれる分野に強いのだなと実感。日本人として誇らしいものです。が、その一方、各国別ノーベル賞受賞者ランキング、も載っていますが、アメリカは305人(出版当時)。日本だとノーベル賞受賞は大ニュースで、受賞者はほとんど偉人扱いされてますが、アメリカだとたいして騒がれないんだろうな、と思います。ノーベル賞は1901年にできたそうなので、アメリカでは毎年平均2-3人程度は受賞していることになります。 子供に説明する際、益川・小林さんの”クォークが6種類あると予言”や湯川さんの”中間子を予言”といった内容は説明しやすいですが、朝永さんの”世界が認めた「くりこみ理論」”や南部さんの”対称性の自発的破れ”といった内容はなかなか説明が難しい。益川・小林さんの成果のおかげでクォークという言葉が身近になり、今の子達はこんな小さい頃からクォークに触れるんだな、と実感。本書でも6種類のクォークの可愛らしいイラストが載っています。自分を振り返ってみると、理系でありながら(数学科出身)、クォークという言葉を知ったのが大学生の頃で、興味を持ち始めたのはごく最近です。小さい頃から科学に親しんでいってもらいたいものです。