記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

読む・書く・考える IQ200の「学び」の方法

読む・書く・考える IQ200の「学び」の方法読む・書く・考える IQ200の「学び」の方法
(2013/08/02)
矢野 祥

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9歳で大学に入ったアメリカの天才、矢野祥さんが書いた学びの方法。そんなに画期的なことは書いてあるわけではありませんが、なるほど、と思う点もありました。 例えば、矢野さんは子供の頃から1人で静かに過ごす時間を与えられていた、とのこと。このとき矢野さんはクラシック音楽を聴きながら本を読んだりして過ごした。こういう静かな時間、重要なのでしょうね。矢野さんはTVをみない、ゲームもやらないようなのですが、その分静かなところで本を読んで知性を育んだのでしょう。TVをみない、ゲームもやらない、というのは重要だと思います。 あと、矢野さんは小さい頃から活字中毒で、醤油ビンのラベルでも何でもかんでも読んでいたとのこと。この小さい頃から文字に親しむということ、重要だと思います。 では、これを実践したら矢野さんのように9歳で大学に入れるか、というと恐らく全くそんなことはないので、本書にはあまりノウハウのようなものはないのかな、という印象です。まあ才能なのでしょうか。 ところで、矢野さんはその後、18歳で生物学博士号、21歳で医学博士号をとったのち、現在は大学病院で小児科医をやっているとのこと。こんなに早熟なのに臨床医をやっているなんて、何かもったいない気がしますね。小児科医をやるだけだったら別に博士号なんていらないでしょうし。本書の帯には、”天才が天才でありつづける理由を明かす”などと書いてありますが、単なる普通の小児科医になってしまったらまさによくいう、...才過ぎたらただの人、になっちゃいますね。私は”天才”というのはアインシュタインのような画期的な発見をした人に与えられる称号で、単なる早熟の人を天才、というのはどうかと思います。..才で大学に入った、とかはどうでもよくて、どれだけの業績を残せるかが重要だと思います。そういった意味で、同じく9歳で大学に入り、フィールズ賞を受賞し、現在も活躍を続ける数学者、テレンス・タオは本当の天才だと思います。テレンス・タオはIQ230だそうです。 超天才数学者、テレンス・タオの驚くべきエピソード【IQ230】