記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

脳のしくみがわかる本

脳のしくみがわかる本―大脳、小脳の働きから脳の病気の原因まで脳のしくみがわかる本―大脳、小脳の働きから脳の病気の原因まで
(2007/07)
寺沢 宏次

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最近脳に興味があるようでいろいろ読んでます。これは図が豊富でわかりやすい。 著者は信州大学教育学部准教授の方。日体大卒業とのこと。日体大を出て脳の研究をしている方もいるんですね。 印象に残ったポイント。
  1. 神経細胞は9歳になるころまで盛んにネットワーク作りが行われる。9歳を過ぎてもネットワーク作りは行われるが、この時期を臨界期としてその後はネットワークを作るのが難しくなるものもある。母国語以外の言葉の聞き分けがその代表例。
  2. 脳の記憶容量は10TBほど。
  3. もし人間の脳がビデオカメラのように映像や音声を連続で記憶していたら半年くらいでいっぱいになってしまう。
  4. 脳のトレーニングとして良いのはよくかんで食べること。噛む行為が脳への血流量を増加させる。一番簡単で経済的なトレーニングである。音読もよい。
  5. 脳への悪影響4大要素は、朝食抜き、過労、喫煙、飲酒。
これを見ると、子供への語学教育考えますね。やはり小さい頃から外国語に触れさせておくほうがよいんですね。どうやってやろうかな。 脳の記憶容量、小さいですね。最近のHDDレコーダーで1Tなんてのが普通ですが、それ10台分。驚くほど小さいですね。だから人間はあまり細かく記憶せず、概念や概要、サマリーを記憶するようにできてるんですね。サヴァン症候群のようにディテイルを記憶できる人たちがいますが、彼らは脳のどこかの制御装置が壊れているんだと思います。彼らも無制限にディテイルを記憶できるわけではなく、限界があるのでしょう。 私はよく気に入ったTV番組をDVDに保存しておきます。しかしながらこれだと際限なくDVDが増えていってしまう。これは嫌なので、ポイントだけこうしたブログなどに記載しておいて番組は消してしまう。3で脳がやっていることはこれと良く似てますね。 あと、音読も脳に良いのですね。これは手軽なので子供にやらせようと思います。