記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

遺伝子・DNAのすべて

遺伝子・DNAのすべて遺伝子・DNAのすべて
(2010/03)
夏 緑

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子供向けの本って、カラフルで、大人が見てもおもしろそうなのが多いですね。しかも容易な解説でわかりやすい。ついつい手にしてしまいます。 本書も子供向けだと思いますが、漫画も交えて基礎からDNAを解説していて、おもしろいです。DNAを取り出そう、なんて実験まで載っています。子供がもっと大きくなったら一緒にやってみたいものです。 おもしろかったのは、まぶたの話。 普通の生物のゲノムは2セット(2倍体)。人は父と母から、それぞれ1つづつ遺伝子をもらう。まぶたに関しても、二重遺伝子と一重遺伝子をもらう。二重遺伝子のが優勢。従って、一重まぶたの人は一重遺伝子しか持っていない。 なるほど、私は一重なので一重+一重、ですね。妻は二重なので、二重+二重 or 二重+一重、です。が、子供は今のところ一重のようなので、一重だったら妻は二重+一重型であることになりますね。妻が二重+一重型だとすると、うちは確率1/2でそれぞれ一重、二重、の子が生まれることになります。 でもまぶたって小さい頃だとよくわからないですよね。特に幼児は脂肪が多いので、一重になりがちな感じがするし。妹は二重ですが、だんだんと二重になってきたような気がします。 子供の自由研究などで、親、祖父母、兄弟のまぶたを調べて遺伝を確かめる、なんてのをするのも楽しいかもしれませんね。血液型などでもいいですが。 なお、植物はわりと簡単に突然変異を起こして倍数体になるそうです。例えば、コムギはもともと2n=14の2倍体だが、パンコムギは2n=42の6倍体である.倍数体は遺伝子のスペアが多く、タンパク質の生産が増えて身体も大きくなる。植物の品種改良に利用されているそうです。