「大人だからこそ、隠せない想いがある。歳をかさねたからこそ、抑えきれない衝動がある」
のキャッチに引かれて読みましたが、いまいちでした。
4編の短編ですが、恋愛小説というよりはちょっとしたミステリーというか、落ちがあります。
いまいちでしたが、鞍馬、という六十過ぎの女性のお話は、もの哀しかったです。
あと、知恵熱、という息子の彼女の話も、甘い感じで良かったです。息子の彼女は、「咲き誇る芙蓉の花のような匂やかな情緒が感じられる」、という表現がありました。以前なら何気なく読み飛ばしているところですが、今は家に芙蓉があるので、その感じがすごく伝わってきます。
芙蓉の花のような女性、どんな感じでしょうか?私がイメージしたのは、小林真央さん、ですね。白の芙蓉の感じがします。