記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

純愛小説

純愛小説純愛小説
(2007/06)
篠田 節子

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「大人だからこそ、隠せない想いがある。歳をかさねたからこそ、抑えきれない衝動がある」 のキャッチに引かれて読みましたが、いまいちでした。 4編の短編ですが、恋愛小説というよりはちょっとしたミステリーというか、落ちがあります。 いまいちでしたが、鞍馬、という六十過ぎの女性のお話は、もの哀しかったです。 あと、知恵熱、という息子の彼女の話も、甘い感じで良かったです。息子の彼女は、「咲き誇る芙蓉の花のような匂やかな情緒が感じられる」、という表現がありました。以前なら何気なく読み飛ばしているところですが、今は家に芙蓉があるので、その感じがすごく伝わってきます。 芙蓉の花のような女性、どんな感じでしょうか?私がイメージしたのは、小林真央さん、ですね。白の芙蓉の感じがします。