たんぽぽの日々 (2010/03/18) 俵 万智、市橋 織江 他 商品詳細を見る |
本書のタイトルになっているこの歌、いいですね。少し切ないような気持ちになります。今は一日中べったりくっついてくる息子もいつかは飛んでいくのでしょう。と同時に、自分の親のことも思いました。私は故郷を離れて東京で長年暮らしているのでまさに典型的な飛んで行った口ですが、親はこんな気持ちだったのかな、と思いました。たんぽぽの綿毛を吹いてみせてやる いつかおまえも飛んでゆくから(P.10)
これは子育ての醍醐味でしょうね。子供と一緒にいるともう一度子供の視点で世界を見ることができる。もう一度、自分の中に「子供の目」が宿る。その目で世界を見る。それは、とても新鮮なことだ。(P.15)
これは本当にそうだと思います。私は本好きですが、幼稚園の息子もすっかり本好きとなり、よく本を読んでます。二人で図書館に行くのが楽しみになっています。子供は、親の言うとおりにしない、親のする通りにするとはよく言われることだ。実際、私自身が本好きな子供になったのは、親が圧倒的に本好きだったからだ(P.63) 子供というのは、大人が楽しそうにしているものに興味を持つ。おいしそうに食べていれば、それを食べてみたいとおもうし、熱心に読んでいれば、それを読んでみたいと思う。私が勉強好きになったのは、間違いなくこの父のおかげだろう。(P.95)
これも共感します。私も昔は休日はバイクで山にいったり遠出するのが好きでしたが、最近の休日と言ったらもっぱら子供と近所の公園への散歩が定番になっています。しかしこれがまた楽しい、楽しい。咲いた花を見たり木の実を集めたり、鳥を見たり...木の実も子供の視点でみるとなんとたくさんの木の実があることか。幼児の視点になると、近所の公園がディズニーランド顔負けのアミューズメントパークに感じられます。みどりごと散歩をすれば人が木が光が話かけてくるなり 子供にとっては、なにもかもが生まれて初めてめにするものだから、すべてが驚きの連続なのは当然だ。けれど同じように、それらを新鮮に受け止めている自分がいた。(P.66)