科学者になった女性達の物語。小さいころから科学少女で、といった人は少なく、どちらかというと紆余曲折して科学者になった人が多いという印象。科学者になれる人は一握りで、才能も有りますが自分にあった分野や先生に巡り合えるかといった運もあるんだろうな、と思います。
印象的だったのは本書の編集者でもある数学者の伊藤由佳理先生。1年浪人して名古屋大学へ。その際予備校で秋山仁先生の授業を聞いて数学をやろうと決心。小さいころからバリバリ数学をやっていた、というタイプではなさそうですが、小さいころは折り紙やビーズ遊び、ピアノ、など大好きだったとのこと。こういうタイプの人の方が受験エリートよりも後で伸びるんだろうな、と思いました。