記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

弟尾崎豊の愛と死と

尾崎豊の兄が書いた本。 麻薬中毒になっていくあたりの記述は非常にリアルだった。麻薬をやることでまるで別人のように変化してしまう。身近な人の記述だけにリアリティーがある。文章もうまい。 私は尾崎豊をリアルタイムで見ていた世代で、非常にカリスマでしたが、こうした身近な人が書いた手記やTVでのトークでを知るとイメージが変わってきます。 ”都営住宅の狭いお風呂に、父と三人で入って、水鉄砲で遊んだ。”といった記載が暖かくて良かった。 また、尾崎豊が亡くなった際に持っていたバッグには、少年時代の兄弟の写真や、母がなくなる際に持っていた切符などが入っていたらしい。非常に家族を大切にしていたのですね。尾崎の誕生という歌の、「ポケットには別れた家族の写真がある。みんなで笑い俺は兄貴に肩を抱かれている」という歌詞を思い出しました。なんともいえずいい写真だ。彼が持ち歩いていたのがよくわかります。 Ozaki.png 尾崎豊の父は非常におおらかで、よく眠れる、一方母は神経質で不眠症タイプ、そして兄は父に似て尾崎豊は母に似たそうです。こういうの兄弟でよくありますね。こうした気質も常に何かに悩んだり怒ったりしている彼の気質に影響を与えていそうです。