記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

超越数とはなにか


ざっと読んだ。というか、最初のうちは真面目に読んでいたのだが、書きっぷりが淡々としすぎていて流し読みになってしまった。ブルーバックスにしては異色の数式が多い本である。 超越数には興味があり時々この手の本を読むのだが、どうも証明がいまいち面白くない。ある数が超越数であるかどうかの証明は、ある数を超越数でないと仮定して(代数方程式の解と仮定して)矛盾を導く、という方法となるらしい。そのために本書の証明でも代数方程式との解と仮定して、不等式を駆使して矛盾を導く、といった証明が多いのだが、どうもおもしろくない。数学の他の分野(ガロア理論とか、複素解析とか)では、証明に美しさを感じられるものがあるのだが、どうもこの超越数論、の本は途中で飽きてしまうものが多い。このあたり、この分野がいまいちマイナーな理由だろうか。