記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

量子の道草―方程式のある風景


量子の道草―方程式のある風景量子の道草―方程式のある風景
(1999/02)
保江 邦夫

商品詳細を見る
数理物理学者にして武道家の保江先生の本。シュレーディンガー方程式やオイラーラグランジュ方程式などを絵画のように鑑賞するという本。私は絵画のように鑑賞はできなかったが、なかなかおもしろい本でした。特に、確率論で有名な伊藤清先生のことが詳しく書いており、確率微分方程式、に興味を持ち、勉強したくなりました。 他にいいなと思った箇所は著者の大学院時代の話。ふと見つけたE.ネルソンという方の薄い洋書にはまり何度も読み返して、関数解析偏微分方程式、確率論といった多くのことを身に着けた。著者が真面目に読んだのはこの本だけだそうである。あまりあれこれ手をださず、一冊の良書を何度も繰り返し読むことにより実力がつくのでしょうね。こんな勉強法、良いなと思います。