記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

ロンリネス

著者 : 桐野夏生
光文社
発売日 : 2018-05-31
ハピネスが良かったので続けて読んだ。こちらも引き込まれあっという間に読んでしまった。

私は男ですが、こういう女性目線で書かれた本は非常に夫婦関係において参考になります。特に主人公と旦那のやりとりが。こういうやりとり、イライラ、すれ違い、あるあるというものが多いです。旦那の実家に行くことについての意識の違い、とか。自戒になります。早く大好きな実家に行きたい夫、一方旦那の実家の滞在時間をなるべく短くしたいため家でぐずぐずしている妻、それにいらいらする夫、こういうのありますね。私も結婚当初はなかなか妻が理解できずいらいらすることもありましたが、段々理解できるようになりました。そんなことを思い出しました。 あと、これは不倫ものですが、主人公の女性に”あなたは素敵だ”とか”綺麗だ”といって言い寄ってくる男。結婚すると普通夫からはこんなことあまり言われないでしょうから、こんな男が寄ってきたら気分も良くなって、会いたくなって、ふらふらっとなってしまう気持ちもわからなくないな、と思いました。自分を肯定してくれる、ほめてくれる人に人は好感を持ち、会いたいと思うものですよね。改めてこんな基本的なことを思い出しました。男でも女でも、人をほめるのがうまい人はもてると思います。