記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

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今週で最終回でしたね。久しぶりにおもしろいドラマでした。中目黒を舞台にした坂元裕二による書き下ろしオリジナル作品だそうです。 こういうのを見ていると、夫婦ってなかなか難しいなあと客観的に見られます。あれこれもめるのはどこでも同じだなあと。既婚の方たちには、あるある、とうなずける点が多々あるドラマだったのではないでしょうか。主人公の瑛太尾野真千子の夫婦は、夫が几帳面、妻ががさつでいつももめている。家は逆ですが、同じようなことがよくあり笑えました。ついつい夫婦間のトラブルは深刻に考えがちですが、まあこういうのよくあるのかな、とか思えました。 尾野真千子さんというのは良く知らなかったのですが、名前をなくした女神で地味なママ役をやっていた方なんですね。全然イメージが違っていたので全く気がつきませんでした。演技がうまいということですね。 あと、綾野剛さん演じる諒もおもしろかった。ああ、こういう空気読めないマイペースな奴いるいる、と身近な人の顔が思い浮かびました。瑛太演じる光生みたいな人も思い浮かびます。 ドラマのキャッチコピーは「なぜだろう。別れたら好きになる。」、だそうです。これも身近な夫婦で似たような例がありました。失ってみてその良さがわかるというのは人間の性なのでしょうね。夫婦間で揉め事があると、もう顔もみたくない、と思ったりしがちですが、実際に顔をみなくなると寂しくなるのは容易に想像できます。 このドラマで一番印象的なセリフ。第六話の、灯里のセリフ。 「男が子供だから女はこうなるの。妻って結局、鬼嫁になるか泣く嫁になるかの二択しかないのよ。馬鹿馬鹿しい。夫婦なんて茶番だよ」 うーん。既婚の人なら納得のセリフではないでしょうか。大体どちらかのパターンでしょう。夫婦関係において妻が主導権を握っているか、夫が主導権を握っているか、のどちらかになってしまう、ということでしょう。言い方を変えれば、夫が我慢しているか、妻が我慢しているか。周囲の夫婦を見ていても確かにどちらかに二分されるケースが多いような気がします。イーブンな関係の夫婦になれたら理想的ですが、現実はなかなか難しいのでしょうね。 最終回のラストのあたりは思わず目頭が熱くなりました。良かったです。