今週で最終回でしたね。久しぶりにおもしろいドラマでした。中目黒を舞台にした
坂元裕二による書き下ろしオリジナル作品だそうです。
こういうのを見ていると、夫婦ってなかなか難しいなあと客観的に見られます。あれこれもめるのはどこでも同じだなあと。既婚の方たちには、あるある、とうなずける点が多々あるドラマだったのではないでしょうか。主人公の
瑛太と
尾野真千子の夫婦は、夫が几帳面、妻ががさつでいつももめている。家は逆ですが、同じようなことがよくあり笑えました。ついつい夫婦間のトラブルは深刻に考えがちですが、まあこういうのよくあるのかな、とか思えました。
尾野真千子さんというのは良く知らなかったのですが、
名前をなくした女神で地味なママ役をやっていた方なんですね。全然イメージが違っていたので全く気がつきませんでした。演技がうまいということですね。
あと、
綾野剛さん演じる諒もおもしろかった。ああ、こういう空気読めないマイペースな奴いるいる、と身近な人の顔が思い浮かびました。
瑛太演じる光生みたいな人も思い浮かびます。
ドラマのキャッチコピーは「なぜだろう。別れたら好きになる。」、だそうです。これも身近な夫婦で似たような例がありました。失ってみてその良さがわかるというのは人間の性なのでしょうね。夫婦間で揉め事があると、もう顔もみたくない、と思ったりしがちですが、実際に顔をみなくなると寂しくなるのは容易に想像できます。
このドラマで一番印象的なセリフ。第六話の、灯里のセリフ。
「男が子供だから女はこうなるの。妻って結局、鬼嫁になるか泣く嫁になるかの二択しかないのよ。馬鹿馬鹿しい。夫婦なんて茶番だよ」
うーん。既婚の人なら納得のセリフではないでしょうか。大体どちらかのパターンでしょう。夫婦関係において妻が主導権を握っているか、夫が主導権を握っているか、のどちらかになってしまう、ということでしょう。言い方を変えれば、夫が我慢しているか、妻が我慢しているか。周囲の夫婦を見ていても確かにどちらかに二分されるケースが多いような気がします。イーブンな関係の夫婦になれたら理想的ですが、現実はなかなか難しいのでしょうね。
最終回のラストのあたりは思わず目頭が熱くなりました。良かったです。