大
栗先生が娘に数学を語る本。大
栗先生の本はいつもわかりやすくて素晴らしい。よく理解している人は明快に説明できるという典型ですね。どの章もおもしろいですが、締めは
ガロア理論。やはりこれを数学の美しさの典型と考える方は多いんでしょうね。益川先生も学生の頃は
ガロアに憧れていた、と語っていました。大
栗先生の
ガロア理論の解説、明快でわかりやすいです。
ガロア理論について最初に読む本として本書は一番良いのではないでしょうか。5次方程式が解けない理由を正20面体の回転操作が交換しないということに結び付けて解説しています。こうした
幾何学的なイメージを解説してある本、少ないような気がします。