齋藤孝さんの本は不思議な魅力がありますね。読むと勉強したくなります。そして実際楽しくなります。”
齋藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる!”に引き続き、これも読んでみました。
要は、勉強したことは1分で周りの人に話すなり、自分でつぶやくなりしてアウトプットしてみよ、とのことです。これにより脳への定着率が格段に高まる。10秒でつぶやくだけでも良い。
齋藤孝さんは、なんとなくわかった、と説明できる程度にわかった、は格段に違うということで、アウトプットすることで自分の理解不足に気がつき、知識を整理することができる、と述べています。
確かにその通りです。自分の中でも、何となくはわかっているものの、ちゃんと説明できるか怪しいものがたくさんあることに気がつきます。例えば、この前、
連分数の不思議という本を読んで、連分数や
黄金比の不思議をいろいろと知ることができとてもおもしろかった。では、それを子供に説明できるか、というと怪しいことに気がつきます。自分で喋ってみるなりして、整理していきたいものです。
また、他に本書で印象的であったのは、p.24 ”なぜ勉強はつまらないのか”。ここではその例として英語の授業をあげ、ほとんどアウトプットのない英語の授業はすぶりだけして試合をしないスポーツ選手のようなもので、モチベーションがあがりようがない、ということをいっています。要するに、アウトプットしないとおもしろくならない、ということで非常に納得です。最近は知りませんが、私の学生時代は齋藤先生のおっしゃるとおりの99%インプット的な授業でした。この例えのとおり、ほとんど素振りばかりしているようなものです。それでも私は語学への興味が強かったので英語は好きでしたが、仕事を始めて海外の人と会話やメールのやり取りで英語を使ったり、NOVAなどの
英会話教室で英語を使うようになって英語の楽しさが急上昇しました。まさに齋藤先生のおっしゃるような、試合の楽しさがわかったのだと思います。
とはいえ、日本にいるとなかなか英語を使う機会が少ないのも事実です。最近は
Skypeによる格安オンライン英会話なども出てきているので、子供などにはそれらを体験させ、外国語会話の楽しみを教えてやりたいと思っています。