サンデージャポンなどに出ている
吉田たかよしさんの本。
吉田たかよしさんは東大大学院卒業後、
NHKアナウンサー、医師、
衆議院議員公設第一秘書、などの経歴を経ているという方。どんな方なのかという興味もあり読んでみました。
本の帯には”現代のレオナルド・ダ・ビンチか!?”とありますが、ダ・ビンチに失礼だと思います。ダ・ビンチは様々な分野で後世に残る業績を残しているからこそ万能の天才なのであって、それに比べるとこの方、あっちゃこっちゃやっているだけで、それぞれの分野でどんな業績を残しているのか不明です。あっちゃっこっちゃやる人よりは、一つの分野でちゃんとした業績を残す人のほうがはるかに偉いと個人的には思います。
とはいえ、勉強や試験などが得意な方であるのは間違いなさそうであり、参考になる点もいろいろとありそうです。本書の中で、図解で理解するといった説明で、DNAを図解で理解する例が載っていました。確かにすっきりとした形で図解されています。物事を理解するとき、めんどくさがらずにこうして手を動かして地道に図解で理解していくことがポイントかと思います。
また、全体を客観的に見渡す視点、上空から鳥の視点で見下ろす視点が重要とのこと。確かに我々は勉強をしているときについつい個々の事項にフォーカスがいき、全体的な視点を持てずになんだかよくわからなくなってしまうことがあります。こうしたときに常に全体を見渡す地図の視点を持つことが重要なのでしょう。
著者は子供の頃から地図が大好きであったのこと。そして、地図を持って町や駅などを歩くことをお勧めしています。確かに地図を持って東京の大きな駅など探検してみるのは楽しそうですね。私も時間があったら池袋とか渋谷駅、歩いてみたいです。子供と一緒に歩いたら楽しそうですね。子供の訓練としてもいずれやってみたいところです。
いくつか抜粋。
- 地図思考を応用して読解力を高めるにはちょっとしたコツがある。それは時折「老眼のポーズ」をとること。...本でも資料でも、1ページ、文を読むたび、一度紙面から目を遠ざけて眺めてください。P.76
- 頭に地図を描いて考えることの最大の利点は、全体を客観的に見渡せることです。...それは上空から見た鳥の視点で地上を見下ろしているからです。...P.89
- みなさんにも、外出するときは地図を持ち歩くことをお勧めします。...私の一押しは百円ショップで偶然見かけた東京地図です。...地図を読み取る力を高めるのにとりわけ効果的なのは、関東では新宿駅と渋谷駅、...なんといっても構造が複雑なので、地図を認識する能力を身に着ける訓練にはもってこいの場所なのです。P.170