記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

ポケットの中のダイヤモンド―あなたの真の輝きを発見する

ポケットの中のダイヤモンド―あなたの真の輝きを発見するポケットの中のダイヤモンド―あなたの真の輝きを発見する
(2012/11/13)
ガンガジ

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翻訳はいまいちだが、本当に名著だと思う。私は英語の原著から読み始めたが、やはり気楽に読める日本語版も欲しくなり購入した。英語版はガンガジ自身が語るオーディオブックも出ているので購入し、よく通勤時に聞いているが何度聞いても響くものがある。このオーディオブックはもう100回くらい聞いているかもしれない。最近気になる点の抜粋。

コロンブスやほかの探検家が「新世界」を発見したとき、彼らはみな帰ってきて「俺たちが知っている以上のものがあそこにはある。地球は平面ではない」といいました。でも多くの人は、「いや、俺は行かない。海の怪物に捕まってしまう。地球の縁から落ちてしまう」と答えたのです。私たちはこれと同じ原始主義で感情を眺めています。あなたに地球の縁から落ちる勇気があれば、地球を支えているのがあなた自身であること、あなたはあなた自身から「落ちる」ことはできないことを知るでしょう。(P.183)

恐怖、不安などの強い感情に囚われると、自分がどうにかなってしまいそうな気がして、なんとかしよう、とあれこれ逃避を考え始める。こうした逃避行動に関して何の疑いを持っていなかった私が”感情に留まれ”という正に目から鱗の教えを始めて知ったのはクリシュナムルティの本でした。そしてこのガンガジの教えもわかりやすい。強い感情に囚われると、正にどうにかなって”落ちて”しまいそうな恐怖を感じる。しかしそれは錯覚、迷信だよ、ということでしょう。強い感情が発生しても、逃げずにとことんそれに付き合えばコロンブスのような発見ができるのでしょう。