記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

ヘタな人生論より良寛の生きかた

ヘタな人生論より良寛の生きかた―不安や迷いを断ち切り、心穏やかに生きるヒント (河出文庫)ヘタな人生論より良寛の生きかた―不安や迷いを断ち切り、心穏やかに生きるヒント (河出文庫)
(2008/04/04)
松本 市壽

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著者は出版社などで働いたのち、現在、全国良寛会常任理事として執筆や講演を行っている方。小田急線柿生在住の方。柿生周辺はまだまだ緑が多く、ここで畑仕事などをしながら暮らしているそうです。確かに柿生のあたり、いいですね。あの辺りを通ると空気が変わる感じがして、昔よくバイクで走ったりしていたことを思い出しました。 良寛の解説としてコンパクトにまとまっていて良い本だと思いますが、良寛さんの言葉が現代語に訳されているのが残念。なぜか現代語に訳してしまうと響きが良くないですね。 仏道における悟りは、もともと始めもなく終わりもない。そのようにきまったものはない。心のはからいが尽きて無くなるとき、あとには何も残らないように、悟りを忘れ去ることこそ悟りである。たくさんしゃべったり語ったりとて、誰が悟りの深い趣など知ることができようか。(良寛全詩集) P.182 良寛さんのことば、パパジなどインドのグル達がいっていることと非常に似ていると思います。