古典場、量子場、
重力場、ヒッグス場等の紹介。この中で前から何だかよくわからないのが量子場。結局、光子も電子も
量子化された無限小のバネ、生成・消滅のある「量子場」というイメージか。
朝永振一郎さんが書いた、電光ニュース、のイメージのようなもののようである。
本書ではファイマン図や
繰り込み理論などがわかりやすく紹介されていて良いです。
一般相対性理論も
アインシュタイン方程式のイメージが簡単な数式とともに紹介されていて良い。ファイマン図も、単に図が紹介されているだけだと、誰でも書きそうな普通の図に見えて、”だから何が凄いの?”、と聞きたくなってしまうが、本書では1/137という確率を使い衝突断面積概算法、というのが紹介されていて、物理をやっている人はこうしたものを使っていろいろ計算しているのだろう、というイメージが沸く。
竹内薫さんの本は適度な数式が盛り込まれているのが私は好きです。ホーキングによると、「文中に数式が存在すると、その数に比例して書籍の売上は落ちていく」そうなのだが、やはり物理や数学の本は数式なしではなんだかよくわからない。10の言葉より1の数式のがずばりとわかることが多いと私は思うのだが、世間では数式はあまり好かれていないようである。数学や物理の本を見て、数式が入ってないからつまんないな、と思う私のようなタイプは多分少数派なんだろう。
余談ですが、
ブルーバックス、良い本が多いですね。私が最初に
ブルーバックスに出会ったのは小学校高学年の頃、”
相対性理論”ということばを知り興味を引かれ、確か都築先生の本を読んでみたのだが最初だがさっぱりわからなかった。その後数十年経っても愛読している
ブルーバックス、長い付き合いです。