なんておもしろい本だろう。
KEK助教の方が語る
素粒子物理実験。普段から日常的に
素粒子をいじっている、
素粒子とお友達な人ならではの手に取るような
素粒子物理の解説。物理学の入門書としてもとても良いと思います。
”
クォークは思いエネルギーのスープに浮かんでいる”といったイメージを喚起するわかりやすい説明が多数。
中性子の重さは940Mev。一方、
中性子を構成する
アップクォーク1つと
ダウンクォークを2つ足しても15Mevにしかならない。その差分はエネルギーである。
クォークは強い力というバネに引っ張られながらも振動している...おもしろい。陽子や
中性子ってほとんどがエネルギーなんですね。こういう話を聞くと、
素粒子物理なんてまだないような時代にe=mc^2を導きこうしたエネルギーと質量の等価性を述べた
アインシュタインって天才だな、と改めて思います。