記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

ビッグデータビジネスの時代

ビッグデータビジネスの時代 堅実にイノベーションを生み出すポスト・クラウドの戦略ビッグデータビジネスの時代 堅実にイノベーションを生み出すポスト・クラウドの戦略
(2011/11/09)
鈴木 良介

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最近はやりのビッグデータ本を読んでみました。割とよく言われている内容であまり目新しい内容はありませんでしたが、まとまっていて良い本だと思います。著者はNRIコンサルタント。以下メモ。

  1. 本書では「ビッグデータ」を「事業に役立つ知見を導出するための、「高解像」「高頻度生成」「多様なデータ」と定義する。P.14
  2. グーグルのエリック・シュミット会長は2010/5に「D9カンファレンス」でインターネット業界で最も巧みに「プラットフォーム戦略」を展開している事業者として、グーグル・アマゾン・フェイスブック、アップルの4強(Gang of four)として述べそれらを次のように位置づけた。...これらの4社は「プラットフォーム戦略」を利用して消費者と株主の双方に膨大な価値を創造している。...グーグルは検索サービスにより消費者の一般的な関心事項を押さえている。...アマゾンは一般的な「物品」の購買データ及び購買に至るまでの動線データやクレジットカード番号などの決済情報を膨大に保有している。同社はデータ・イズ・キング(Data is King)を標榜し、物品のみならず、デジタルコンテンツの販売にも大きく拡大した。...フェイスブックは大量のソーシャルグラフデータを押さえている。...アップルは消費者接点を魅力的なデバイスで押さえている。P.27
  3. クラウドの利用進展により、近い将来、国内ICT市場は縮小すると予想される。P.50
  4. ビッグデータの活用を促すサービスモデル/ビジネスモデル...ゼロクリックサービス。例えばEye-FiEye-FiWi-Fi接続機能を具備した外部記憶媒体(SDカード)であり、無線LAN圏内にさえあれば、撮影した写真を、オンラインフォトアルバム等に自動的にアップロードすることを可能とする。P.119

エリック・シュミットが言うように、この4強が世界に与えている影響はものすごいですね。世界を変えていると思います。 ゼロクリックサービスというのはいいですね。ICTが進化していろいろ便利なことが増えて、いろいろできることがわかっていてもパソコンやスマフォでちょろちょろ操作してやるのがめんどくさくてやらないこと、よくあります。このEye-Fiはいい例ですが、このようにゼロクリックでできることが増えると良いでしょうね。