記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

赤いコートの女

赤いコートの女赤いコートの女
(2008/01/21)
宮下 忠子

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ホームレスを支援するボランティアの方が女性ホームレスの実態、そして支援活動を描いた本。 数は少ないですが、駅などで時々女性ホームレスを見かけます。女性でホームレスというのは大変だろうなという気がしていましたが、やはりそうですね。性的暴力を受けたりと大変なようです。 ”赤いコートの女”は知的障害を持ち、水商売などを経てホームレスへ。こんな感じの境遇の方が多いんでしょうね。 といいつつも、ホームレスの方たちの実態が描かれていますが、意外にのんびりしているというか、気楽そうな一面も。定収はあるが、日々ストレスを抱え胃の痛い思いをしている我々サラリーマンとどちらが幸せだろう、とふと思ってしまいました。東京にいると、通勤時によく飛び込みで電車が止まります。辛い思いを抱えている方が多いのでしょう。人は追い込まれると死にたくなったりするものですが、そうなる前にすべて捨ててしまうという選択肢もあるかと思います。全て捨てても、この日本の場合、そうそうすぐ死ぬものでもないでしょう。仕事が原因で命を捨ててしまうなんてのはもったいないと思います。