最近子供によく日本昔話系の絵本を読んでいます。
このかさじぞうがおじいさん、おばあさんのところへ恩返しに米やら何やら運んでくる有名なお話、改めて読んでみるとしみじみしました。かさじぞうは6人で、このおじいさん、おばあさん、子供が6人いたのですがみんなちっちゃなうちに死んでしまい寂しい二人暮らし。かさじぞうは天国に行った子供たちの分身だったんですね。目頭が熱くなってしまいました。
松谷みよ子さんの解説では、子育ての難しかった時代の辛い思いを抱えて生きている、じいとばあのお話ではないかとのこと。子供の頃に読んだときはこんなことは気が付きませんでした。親になった今、子供を失うことを考えると想像しただけで胸が張り裂けそうな思いになる。そんな悲しみを背負ったじいとばあに、おじぞうさまが暖かい気持ちを届けてくれる。そんなせつなく暖かいお話だったんですね。