記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

Wake Up and Roar

Wake Up and RoarWake Up and Roar
(2007/08)
H. W. L. Poonja

商品詳細を見る
Gangajiが気に入ったので、その師匠、パパジ(H.W.L.Poonja)の教えも気になり、本書を手に取りました。まだ読んでいる途中ですが。翻訳版もあるみたいですが、絶版で、中古は高い...基本的に教えはGangajiと同じで、Gangajiはパパジの教えを忠実に受け継いでいる、というのがわかります。たださすが多くの弟子を覚醒へ導いてきた師匠、Gangajiよりも切れ味するどい感じがします。Gangajiはどちらかというと、癒しを感じます。ちなみにパパジというのは愛称で、身体が大きく包み込むようなところからそう呼ばれていたらしいです(いわゆるパパ)。 印象的な点。 THE CRY OF FREEDOM P.2より

"I want this,I want that.I dislike this,I like that."If you remove this swith of like and dislike,how will you feel?Instantly you will be free.Like and dislike keeps you in bondage and suffering. There are no walls for the switches either.Walls are imaginary only,like walls between countries.

あれが欲しい、これは嫌い、これが好き、などといっているうちに気が付かぬうちに我々は自分で壁を築いているが、この壁が苦悩の原因である。これを除去することであなたは自由になる。壁は国境のように,想像上のものでしかない。 なるほど。とある宇宙飛行士が、宇宙から地球を見たときに、”国境がなかった”といったのは有名ですが、国境は人間が作った想像上の概念の典型例です。実は自分のマインド、自我、なども同じ様なものなのかもしれません。この例えはわかりやすいですね。 最近良いブログ記事を見つけました。 こだわりから自由になれば悟れます 珠玉の言葉で溢れたブログです。禅の『碧巌録』の、至道無難 唯嫌揀択(シドウブナン ユイケンケンジャク)というのが、まさにここでパパジが言っていることだと思います。 WHAT IS ENLIGHTMENT? P.130より

From what I understand,we are all enlightened,and we must let go of the cncept that we are not enlightened.Is this correct? Part of it you have understand."I am not enlightened"is a concept."I am enlightened"is also a concept.Have you understod?Get rid of both these concepts,and what do you see?

我々はこうしたパパジのような悟りを開いている人を見ると、自分との距離を感じ、自分もいつか悟りが開けたらいいなあ、と考えたりします。しかしながら、こうした思考が既にマインドの領域であり、コンセプトに捕らわれているのでしょう。自分は悟りを開いていない、自分は悟りを開いている、どちらもコンセプトでありそこから離れよ、とパパジは言います。自分は悟りを開いていない、という認識が既に誤りだということでしょう。Eckhart Tolleさんもこんなこと(いつかEnlightmentを開きたい、といったような思いが実はEnlightmentへの障害である)いっていたような気がします。