監修の西村恵信さんは
花園大学名誉教授。般若心経の解説と
一休さんの短歌、おじ
ぞうさんの写真が一体となった素敵な本です。
一休さんの道歌は素晴らしいですね。昔から好きです。非常に惹かれながらも今一内容は理解できなかったのですが、最近Eckhart TolleやGangajiさんの本を読んで、言っていることがわかるような気がしてきました。というか、彼らの言っていることと非常にAlignしていると思います。彼らの本はまるで一休道歌の解説本のようです。同じ境地に達しているのでしょうね。不思議なものです。学者さんがいくら
一休さんや禅の解説をしても肝がわからないのですが、Eckhart TolleやGangajiさんの本を読むと、彼らは
一休さんのことなど何も言及していませんが、わかる気がします。つまり禅の肝を現代的なことばで説明しているのでしょうね。本当にわかっているひとは非常にわかりやすく説明ができるという例でしょう。
我ありと思う心を捨てよただ身の浮き雲の風にまかせて(一休骸骨より)
1.はじめなく終わりもなきにわが心生まれ死すると思うべからず(一休骸骨より)
2.あら楽や虚空を家と住みなして心にかかる造作もなし(一休和尚法語)
3.おおかたは学者の知恵は付け焼刃生まれの智恵をみがきたまえや(一休蜷川続編狂歌問答)
この本には載ってませんでしたが、私の好きな一休道歌です。
心とはいかなるものをいうやらん 墨絵にかきし松風の音
A.花を見よ色香もともに散り果てて 心なきだに春は来にけり
B.仏とて外に求むる心こそ 迷いの中の迷いなりけり
C.そのままに生まれながらの心こそ 願わずとても仏なるべし
D.吹くときは音さわがしき山風の 吹かぬときにはなにとなるらん
E.色相はそのときどきに変わるども 不生不滅の心変わらじ
F.本来もなきいにしえの我れなれば 死に行くかたも何もかもなし
G.世の中は食うてはこして(糞して)寝て起きて さてそののちは死ぬるばかりよ
この、1,2,F,Gの歌は昔から好きです。特にGは痛快ですね。好きです。