百人一首の英詩訳なんてあるんですね。というより、初めて英訳された日本文学は
百人一首で、1865年だそうです。
これを読んでおもしろいと思ったのは、私はどうも
百人一首の歌の意味、いまいちわかったようなわからないような、といったものが多いのですが、英訳詩を読むとよくわかる気がすること。日本語は主語がなかったりして曖昧な点がありますが、英語で作り直すとより明確にわかるようになる気がします。
例えば、
藤原義孝の歌。P.109より
君がため惜しからざりし命さえ長くもがなと思ひけるかな
I always thought
I would give my life
to meet you only once,
but now,having spent a night
with you,I wish that I may
go on living forever
英文にされるとよくわかる気がします。これはおもしろいです。
子供がもう少し大きくなって英語も多少できるようになったら、短歌や俳句を一緒に英語に訳したりすると楽しいかな、と思いました。