記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

英詩訳・百人一首香り立つやまとごころ

英詩訳・百人一首香り立つやまとごころ (集英社新書 485F)英詩訳・百人一首香り立つやまとごころ (集英社新書 485F)
(2009/03/17)
マックミラン・ピーター

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百人一首の英詩訳なんてあるんですね。というより、初めて英訳された日本文学は百人一首で、1865年だそうです。 これを読んでおもしろいと思ったのは、私はどうも百人一首の歌の意味、いまいちわかったようなわからないような、といったものが多いのですが、英訳詩を読むとよくわかる気がすること。日本語は主語がなかったりして曖昧な点がありますが、英語で作り直すとより明確にわかるようになる気がします。 例えば、藤原義孝の歌。P.109より 君がため惜しからざりし命さえ長くもがなと思ひけるかな I always thought I would give my life to meet you only once, but now,having spent a night with you,I wish that I may go on living forever 英文にされるとよくわかる気がします。これはおもしろいです。 子供がもう少し大きくなって英語も多少できるようになったら、短歌や俳句を一緒に英語に訳したりすると楽しいかな、と思いました。