アイ・アム・ザット 私は在る―ニサルガダッタ・マハラジとの対話 (2005/06) スダカール・S. ディクシット、 商品詳細を見る |
なるほど。確かに、自分が過去に生まれて、将来死ぬであろうということは概念ですね。自分が決してそういう体験をしたわけではありません。子供はもともと自分が過去に生まれたという知識を持っているわけでなく、親が一生懸命教えるものです。私は丁度育児まっさいちゅうなのでよくわかりますが。そして他人の死を見て、いつか自分も死ぬだろうと考える。しかしそれは概念であって、それに囚われる必要はないわけです。こうした概念から一歩身を引くことで、生と死を超越できるのでしょう。あなたが生まれたことを信じていることに、あなたの過ちがある。あなたはけっして生まれたなかったし、けっして死ぬことはない。だが、あなたが特定の日と場所で生まれ、この特定の身体をあなた自身のものと信じているところに過ちがあるのだ。