アインシュタインとファインマンの理論を学ぶ本―相対性理論と量子電磁力学入門 (2000/11) 竹内 薫 商品詳細を見る |
理系の高校生やエンジニアをターゲットに、大学院レベルの物理学を一夜漬けで教えるというコンセプトの楽しい本。一夜漬けなので厳密な理論展開はしないが、かといって概念を日常語で伝えるといった本ではなく、数式をいじってその醍醐味を味わうといった楽しい本。こんな本は他に見たことがない。著者がいうように、習うより慣れろ、で、まず結論に辿り着き、結論の数式をいじって理解を深めていくというアプローチは斬新ですね。思えば我々も小学校の時の算数など、とにかくたくさん計算練習をして感覚的理解を深めていきました。高度な物理や数学でも、習うより慣れろ、のアプローチはありだと思います。ただ本書は数式が綺麗でないのが読みにくくて残念(割り算を/で書いていたり、偏微分が∂f/∂tだったり)。文系からはじめた僕が、どうしてこういう計算ができるようになったか。それは、まず使うことからはじめて、とにかく計算を真似してみて、できるようになってから「意味」を問うような方針で臨んだからだ。...習うより慣れろ。それがコツである。(P.149)