子供向けの本だが詳しい。寝る前に子供と一緒に読んだが私では力量不足(笑)。幼稚園児にはやや難しいか。それでも写真が多くビジュアルな本なので、興味をひかれたようでした。
生物は次の6つの界に分類されるそうです。真性細菌界、
古細菌界、原生生物界、菌界、植物界、動物界。そうなんだ。我々が普段生物といってよく思うのは後ろの二つですが、それは2/6に過ぎないのですね。
生殖やDNAの話も出てきます。こういうトピックになるといつも説明が難しい。DNAはすごいおもしろいトピックですが、このあたりの話をし始めると、じゃあ人間はどうやって子供を作るの?といった話になってしまう。するとなんとなくもごもごとなってしまう。私にはうまく幼児に
性教育の説明ができない...なんか良い本がないかな、と思ってます。性や生殖というのは生物における中心テーマだと思っています。
”きみはひとりじゃない”というページでは人と共生している細菌などの写真がビジュアルに紹介されています。このページの細菌の写真もなかなか子供に
インパクトがあったようでした。私も最初に人間が無数の細菌と共生していると知ったときは
インパクトがありました。人間観を揺すぶります。次のようなキャッチがあります。”鏡をのぞいて見てごらん。ほら、90兆もの小さな生き物たちが、きみを見つめているよ!”このキャッチは筆者も強く主張したいところだったのだろうか。背表紙にこのことばが原文で載っている。"Look in a mirror and say HELLO to the 90 trillion other creatures looking back at you!"
以下一部抜粋。
”皮ふ:きみの皮ふの上には、何百もの細菌が住んでいる。これらの細菌は、汗を食物とし、それを分解するときに嫌な匂いを発生させる。くさいのは困るけど、彼らはもっと害になる細菌を寄せ付けないことで、きみの皮ふの健康を守っているのだ。”
汗のにおいの原因は細菌なのですね。