これは楽しい本でした。著者の素樹さんは1964年ニューヨーク生まれ、広告代理店等を経た後放浪の旅などに出ている方。
裏表紙の写真がなんかナルシストっぽくていまいち
いけ好かない感じで、ちょっと読んでおもしろくなかったらすぐ止めよう、などと思っていたのですが、おもしろくて400ページ近くの本書をあっという間に読んでしまった。はまった。なんというか、この著者の文体が何か好きです。軽いようでいて読みやすくしっかりとした文章。ファンになり、他の本もアマゾンでたくさん注文してしまいました。
内容は中国、東南アジア、インドにいたる典型的な
バックパッカーもの。というと思い浮かぶのは”
深夜特急”ですが、
深夜特急が1970年代なのに対し本書は1990年代。20年も差がありますが、相変わらず中国や東南アジア、インドでは驚異の世界が残っているようですね。特に中国のハードな電車旅が強烈。私は自分でこういうハードな旅をする気力はありませんが、
旅行記を読むのは楽しいですね。
しかしながら本書の旅も1992年ごろのようなのでもう20年前。もう今だとだいぶ事情は違うのでしょうね。