記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

上海の西、デリーの東

上海の西、デリーの東
上海の西、デリーの東素樹 文生

新潮社 1995-12
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これは楽しい本でした。著者の素樹さんは1964年ニューヨーク生まれ、広告代理店等を経た後放浪の旅などに出ている方。 裏表紙の写真がなんかナルシストっぽくていまいちいけ好かない感じで、ちょっと読んでおもしろくなかったらすぐ止めよう、などと思っていたのですが、おもしろくて400ページ近くの本書をあっという間に読んでしまった。はまった。なんというか、この著者の文体が何か好きです。軽いようでいて読みやすくしっかりとした文章。ファンになり、他の本もアマゾンでたくさん注文してしまいました。 内容は中国、東南アジア、インドにいたる典型的なバックパッカーもの。というと思い浮かぶのは”深夜特急”ですが、深夜特急が1970年代なのに対し本書は1990年代。20年も差がありますが、相変わらず中国や東南アジア、インドでは驚異の世界が残っているようですね。特に中国のハードな電車旅が強烈。私は自分でこういうハードな旅をする気力はありませんが、旅行記を読むのは楽しいですね。 しかしながら本書の旅も1992年ごろのようなのでもう20年前。もう今だとだいぶ事情は違うのでしょうね。