記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

宇宙は何でできているのか

宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)
宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)村山 斉

幻冬舎 2010-09-28
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IPMU機構長、村山 斉さんの本。話がわかりやすく、非常におもしろかったです。 特にインパクトが大きかったのは、ダークマターダークエネルギーの話。 ”私たちの目に見える星は、全て足し合わせても宇宙の全エネルギーの0.5%にしからない。ニュートリノを足しても1%にしかならない。... 星やガスなど宇宙にある全ての原子をかきあつめても全エネルギーの4.4%程度にしかならない。...実は原子以外のものが96%を占めている。これがわかったのが2003年。..20世紀の常識が21世紀に入ってまもなく、思い切り覆されてしまった。" ダークマターの話はTVなどでよく耳にするものの、なんとなくそんなものがあるんだな、くらいで聞き流していたのですが、凄い話ですね。つまり人類がこれまで見たり考えたりしてきたものというのは、世界の4%程度のことだったということですね。地動説に匹敵するようなインパクトのある話だと思います。 正直、物理は相対論、量子力学などで大発見があったのち、あまり大きな動きはないのかと思っていたのですが21世紀に入ってからも大変動が起きているのですね。凄い話だと思います。