作家、三田 誠広さんが次男の中学受験を塾長さんとなって支援するお話。
印象的なのは、三田さんが中学受験を決して否定的に捉えていないこと。受験勉強を否定する人は、現実の入試問題を見たことがないのではないか、とのこと。そして、三田さんは、実際の入試問題は単なる暗記力や計算力を問うのではない良問が多いことを主張しています。
私もある程度同感です。受験を外から眺めている人に限って、受験戦争だ、とか、無意味だ、とかいいがちな気がします。実際は受験問題に良問も多く、決して無意味ではないでしょう。
自分の体験ですが、私は大学受験のための数学の勉強で数学の楽しさに目覚めました。ある問題を解いたのち、”これは別のアプローチでももしかしたら解けるのではないか”と考え、計算していったところ全く同じ解にたどりつき、数学のおもしろさに取り付かれました。いまだに強く印象に残っています。特に大学受験の問題は第一線の学者が作っているわけであり、良問も多々あるかと思います。