記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

怒り

最近いろいろと家庭内がごたごたしており、妻が荒れていることが多いです。妻は普段から怒りっぽいのですが、最近特にそうで、いろいろと罵詈雑言を浴びせてきます。そんなとき、むかっと腹が立つのですが、ふと思いました。彼女を人間だと思うから腹が立つのだ。台風や嵐のような自然現象だと思えばそんなに腹が立たない。確かに彼女も自然の一部であり、自然現象に間違いない。特に向こうがいらいらしているのも本人もよくわからず肉体の状態でいらいらしていることが多いのでしょう。暑さとか湿度とかの気象条件にも関係しているかもしれません。時々ヒートアップして、その後落ち着くのも台風や嵐のような自然現象と似ています。台風は嫌ですが、台風に腹を立てる人はいないでしょう。台風の責任者、みたいなものがいるわけではなく、様々な気象条件の組み合わせで発生したものにすぎず、怒りの矛先を向けようがないから。人間も自然現象の一部に違いないはずですが、その中に”人格”といった仮想的なものを立てるからそこにフォーカスが行き、怒りが生まれるのかもしれません。アドヴァイタ的に、その人は存在しない、と考えることで腹も立たなくなるかもしれません。