頭のいい子の育て方 (2009/11/18) 安河内 哲也 商品詳細を見る |
- 私は予備校で「頭がいい」といわれる子供たちをたくさん見てきました。彼らに共通するのは「日本語の能力がすぐれている」ことです。P.30
- 国語力をつける経験教育のひとつが「読書」です。...本を買うお金を惜しんではいけません。P.33
- 親子とも算数が好きで得意という家庭では、ある共通点がありました。それは、親子で「魔法陣」や「数独」「ナンプレ」などの様々な算数・数学パズルを楽しんでいるのです。P.43
- 頭のいい子供を育てるためには、「勉強が好き」になる家庭環境づくりをすることも大切です。家の中を「勉強テーマパーク」にし、子供が「勉強するのは当たり前のこと」として受け入れられるようにするのです。例えば、家の中には、本、ボードゲーム、パズル、天体望遠鏡、顕微鏡、教科書、参考書、理科の実験キット、英語のDVDなど、知的な娯楽があふれているようにします。...テレビは、ニュース番組や教養番組を中心に見る。...家族がそれぞれ自室にこもって勉強や仕事をするのは、あまりおすすめしません。可能な限り、居間や食卓で、家族そろって勉強や仕事をする習慣を持つといいと思います。こんな具体に、知的なものにつねに触れている生活、知的活動が当たり前の習慣になっている家庭、そうした家庭環境をつくっていければ、子供はおのずと「勉強」の方向に向かっていくはずです。P.69
- 20年以上、予備校講師をしてきた経験から、「子供の学力は親によって大きく左右される」と強く感じています。親自身が知的活動に取り組み、知的な家庭環境をつくる工夫をしている家庭の子供は、やはり学力の伸びも大きい。P.69
- 「食卓や居間で勉強すると、まわりがうるさくて子供の勉強がはかどらないのでは?」という質問を受けることがあります。しかし「静かなところでしか勉強ができない」というのでは、この先困ってしまいます。例えば、高校受験や大学の受験の試験会場はしーんとしているわけではありませんよね。...子供が大人になり、社会人になったときは、さらにそうです。P.75
- 私の考えでは、英語を本格的に勉強しはじめるのは中学校に入る前からです。その前の段階、つまり幼児期から小学生までは、英語の勉強に全力で取り組む必要はありません。割合としては、国語が9割、英語が一割くらいが妥当でしょう。具体的には、楽しく遊べる英会話ルームに通う、子供用の英語DVDを一緒に見る、簡単な英語の歌を一緒に歌う、など。...この段階では、母国語である日本語の勉強、つまり「国語」の勉強を超えないようにすることがポイントとなります。そうしないと、英語を乗せるための母国語の土台が脆弱になっていしまいかねません。P.190