記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

仏に逢うては仏を殺せ

仏に逢うては仏を殺せ。祖に逢うては祖を殺せ。羅漢に逢うては羅漢を殺せ。父母に逢うては父母を殺せ。親眷に逢うては親眷を殺せ。始めて解脱を得ん。臨済

臨済宗の開祖、臨済のこの言葉が最近気になっています。仏でも租でも、それに捕われていれば解脱は得られないと言うことでしょう。クリシュナムルティが、自分は全ての権威を否定して初めて真実を発見した、と言っていましたが同じだと思います。我々はついついグルやマスターを追いかけて依存してしまいがちですが、臨済はそれを殺せ、と強い言葉で叱咤します。最近この真意がわかるような気がしてきました。我々は自分のお気に入りのマスターを発見すると、それを概念で理解して安心してそこで止まってしまいがちです。それを殺して自分で真実を発見していかないといけないのだと思います。クリシュナムルティは、自分はクリシュナムルティ主義者だといった人を強く否定していましたが、それと同じなのだと思います。