記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

数学の視点

上野 健爾
東京図書
発売日:2010-02-06

元京大教授、複素多様体を専門とする上野 健爾先生の本。

たまたま図書館で見かけましたが、良い本ですね。
非常に基本的なところからガロア理論のエッセンスまで解説しています。最近はこういう良い本、多いですね。

ガロア理論、学生時代に証明は一通り追ったのですが、いまいち感覚的にわかりません。そういうのって多いですよね。証明の理解から感覚的な理解のギャップ。実際証明した人は逆なんですが。直感があってそこからロジックに落としていく。この本でエッセンスを勉強し直してみたいと思います。 余談ですが、中学校や高校で、こうした数学の真髄を教えてくれる先生がいたら数学好きな生徒増えるでしょね。私の時にはいませんでした。まあ数学の先生といったら受験問題の解説でした。多分、本当の数学のおもしろさ、分かっている人たちではなかったのではないかと思います。が、図書館で現代数学の本をちょっと見ると、理解不能な数式にあふれていて、わからないながらもなにやら深遠な世界があるのでは?、と憧れを抱いていました。そんな時、ちょっとおしえてくれる先生がいたら良かったなあと思います。