最近は
西田幾多郎なんていうちょっとマイナーな人の
学習漫画まであるんですね。びっくりしました。私も昔”
善の研究”など読んで感銘してました。その一方、
西田幾多郎の生涯は知らなかったので、漫画で簡単に読めてよかったです。また、知らなかったことも多かった。
知らなかったこと
・
西田幾多郎は数学の才能を認められ、当初数学の専門家になるよう指導されていたが、哲学にはまり、周囲の反対を押し切り哲学に進むことにした。
・帝大に進んだが、本科に入れず専科に入った。専科の学生は本科に比べ差別されていた。同じ頃、帝大には
夏目漱石や
正岡子規がいたが、彼らは本科の学生だった。一年遅れて、専科に四高時代の友人、
鈴木大拙が入学してきた。その影響で、誘われて座禅をした。
・学者として成功の一方、私生活は苦悩の連続だった。妻を病気で亡くし、5人の子供のうち4人が病気でなくなった。日記に、”人生とはいつまでも心配苦労が耐えることがない、人生は悲劇的だ」と短く書いている。
京大の教授で、日本を代表する哲学者といってもいい
西田幾多郎さんですが、私生活は辛かったのですね。妻と4人の子供を亡くすなんて、想像しただけで耐えられないです...