記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

小学館版学習まんが 2 西田幾多郎: 世界に影響を与えた日本人初の哲学者


小学館版学習まんが 2 西田幾多郎: 世界に影響を与えた日本人初の哲学者 (学習まんが 小学館版)小学館版学習まんが 2 西田幾多郎: 世界に影響を与えた日本人初の哲学者 (学習まんが 小学館版)
(2013/08/19)
みやぞえ 郁雄、平良 隆久 他

商品詳細を見る
最近は西田幾多郎なんていうちょっとマイナーな人の学習漫画まであるんですね。びっくりしました。私も昔”善の研究”など読んで感銘してました。その一方、西田幾多郎の生涯は知らなかったので、漫画で簡単に読めてよかったです。また、知らなかったことも多かった。 知らなかったこと ・西田幾多郎は数学の才能を認められ、当初数学の専門家になるよう指導されていたが、哲学にはまり、周囲の反対を押し切り哲学に進むことにした。 ・帝大に進んだが、本科に入れず専科に入った。専科の学生は本科に比べ差別されていた。同じ頃、帝大には夏目漱石正岡子規がいたが、彼らは本科の学生だった。一年遅れて、専科に四高時代の友人、鈴木大拙が入学してきた。その影響で、誘われて座禅をした。 ・学者として成功の一方、私生活は苦悩の連続だった。妻を病気で亡くし、5人の子供のうち4人が病気でなくなった。日記に、”人生とはいつまでも心配苦労が耐えることがない、人生は悲劇的だ」と短く書いている。 京大の教授で、日本を代表する哲学者といってもいい西田幾多郎さんですが、私生活は辛かったのですね。妻と4人の子供を亡くすなんて、想像しただけで耐えられないです...