記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

連分数のふしぎ

連分数のふしぎ (ブルーバックス)連分数のふしぎ (ブルーバックス)
(2012/05/22)
木村 俊一

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これはおもしろい本ですね。 著者の木村さんは広島大学教授、専門は代数幾何の数学者。連分数は代数幾何の話題ではありませんが、著者は連分数が大好物とのことです。 私は学生時代、連分数はあまり興味を惹かれませんでした。あの書き方がどうも好きではなくて。 でもおもしろいものですね。連分数を使うと、√2や√3、黄金比、といったものが非常にシンプルな形式でかける。例えば√2でいえば、通常の表現では1.41421356...で規則性など何も見えませんが、連分数の表現にすると2が無限に続くきれいな形となる。また、√2が無理数であることも連分数にすれば一目瞭然になる。おもしろいですね。連分数の形式にするとこれらの無理数が正体を現す、といった感じですね。