記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

複素解析の神秘性―複素数で素数定理を証明しよう!

複素解析の神秘性―複素数で素数定理を証明しよう!複素解析の神秘性―複素数で素数定理を証明しよう!
(2011/10)
吉田 信夫

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最近は数学関係のおもしろそうな本がいろいろ出てますね。読む時間がなかなかないのが悩みです。 著者は研伸館という学習塾の先生。阪大数学科修士卒。高校数学程度を前提として、、 x以下の素数≒x/logx であるという素数定理の証明のために最低限の複素解析を説明する、という本。 素数定理というと有名な割に大学の数学科の授業でもあまり取り上げられない話題。私も大学のとき証明を追っていましたが長々とした計算に途中で挫折。本書は、4ページで素数定理を証明する、というNewman's Short Proof of the Prime Number Theorem、という論文が元になっているそうです。 ひたすら不等式の計算をしている印象なので寝転がって読むのにはきついですが、手を動かしながら読むと楽しそうなのでちょこちょこ読んでいこうと思います。